mrhs

憐 Renのmrhsのレビュー・感想・評価

憐 Ren(2008年製作の映画)
4.5
CGに頼らない低予算(失礼ながら、とんでもない低予算であることが推測できる)のSF映画の中ではベストなのでは?と言いたくなる出来。つまり傑作。

玲人(あきひと)がはじめて画面に登場する場面のカットが長いとかマリ(小さい女の子)が死んだ後の歩道橋の場面のカメラワークが変わってるとかステディカムの使い方が洗練されているとか野外のバスケの場面でかなり難しいことをやっている(というかこれ何回撮り直したのか)とかいくらでも凄いところがある。

原作がラノベだけにこの作品ですら堀禎一の作家性爆発という訳にはいかず、"オシゴト感"もあるが、自転車を使った場面やトラックバックなど初期から続く堀禎一印をいくつか確認できる。

ちなみにまるでイーサン・ローズ(最近名前を聞かない)のような無限の豊かさを感じさせる音楽(音響)は虹釜太郎で、これも素晴らしい。
mrhs

mrhs