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冬の小鳥のHeroのレビュー・感想・評価

冬の小鳥(2009年製作の映画)
4.0
唯一の家族である父親に捨てられ孤児院に入ることになった9歳の少女ジニ。彼女の絶望、孤独、その先にあるわずかな希望を、淡々と描いた実話ベースの物語。

ある日突然、親に捨てられ孤児院へ。こんな残酷すぎる現実を目の前に叩きつけられた9歳の少女ジニ。そんなジニを演じるのはキム・セロンちゃん。『アジョシ』『私の少女』に続き3作目ですが、毎回毎回不幸な役ばかり。大人顔負けの抑えた泣きの芝居、絶望や孤独がはっきり分かる表情。彼女を起用したくなるのは分かりますがどうか幸せな役を。この残酷な現実を受け入れたのか、諦めたのか、タイトルにもある“冬の小鳥”をうまく利用した描写を機に動きだすジニの心情。そして、思わず唸ってしまったラストシーンからエンドロールへの入り方。すげぇ、絶妙すぎた。とにかくうまい。

この映画は、監督の幼少期の実話を基に制作されたらしい。淡々と進んでいくストーリーに生々しさを感じ恐ろしかった。あるべきではないが、知るべき事実。

キム・セロンちゃんに幸福を。