回想シーンでご飯3杯いける

冬の小鳥の回想シーンでご飯3杯いけるのレビュー・感想・評価

冬の小鳥(2009年製作の映画)
3.6
韓国の孤児院で育ち、その後フランスの里親に引き取られ、そこで映画監督を始めた女性監督ウニー・ルコントが、自らの経験を基に作った作品。

彼女の幼少時代をモチーフにした9歳の少女ジニを演じるのは「アジョシ」での名演技で知られるキム・セロン。親に連れて来られた場所が孤児院であった事を知るものの、その時は既に父の行方も分からず。自分が父親に捨てられた事を認めたくないジニは、孤児院で周囲に馴染もうとしない。

芯が強いながらも寂しさを漂わせるキム・セロンの演技は勿論凄いのだが、それ以上に感心するのは孤児院で過ごす少女を演じる子役達の、あまりに自然な演技だ。仲間と楽しく遊び、夜は女の子らしく恋への憧れを語り合う。生理が始まった時の反応や、孤児院に出入りする年長男子に対する憧れなど、幼い少女の日常がしっかり描かれているからこそ、キム・セロンのドラマが生きてくるのである。

辛い描写が多いながらも、ラストには明るい光が見える、、、、だけに、本作の16年後、キム・セロンが25歳の若さでこの世を去る事実を知っている僕達は何とも辛い気持ちになってしまう。

回想シーンでご飯3杯いけるさんの鑑賞した映画

もっと見る