ちろる

エミリー・ローズのちろるのレビュー・感想・評価

エミリー・ローズ(2005年製作の映画)
3.6
超怖いサイコスリラーだと思ってたら、丁寧に作られた法廷ものでした。
この話が実話という事に驚きを隠せないのだけど、キリスト教徒が多いアメリカだからこそこの話が崇められるのだろう。
日本だとこれをカルトチックな事件簿として闇に葬りそうだ。

私はどちらかというとおかしな体験も多かったので超自然的現象はあり得ると思うのだけど悪魔に取り憑かれるとかっていう考え方についてはどうしてもリアルに考えられない。
そもそも神の存在と悪魔の存在とは、対極にありながらも神が実在することを示すために悪魔の存在は欠かせないという、非常に複雑な宗教哲学が日本の神々の考え方には無いからちょっと受け入れ難いのかもしれない。

神父といい、エミリーといい、どちらにしても現実として辛い思いをさせられたのは事実であり、後に聖人と崇められても何も悪いことしていないならば、もう少し救われて欲しかったなぁーとモヤモヤが残るのは私がまだ未熟だからなのかもしれません。
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