ちりこ

エミリー・ローズのちりこのネタバレレビュー・内容・結末

エミリー・ローズ(2005年製作の映画)
3.7

このレビューはネタバレを含みます

アンネリーゼ・ミシェルのエクソシズムと彼女の死にまつわる裁判を題材にした作品。
儀式をした神父に過失はあるのか?
超自然的事象vs科学的考察の法廷劇は新鮮で面白かった。
神父は宗教家なので当然宗教的解釈をするし、検察側は医学的解釈から攻める。
エミリーの症状は統合失調症や転換性障害なんかで説明がつきそうなんだけど、本当にそこに疑いがないのか?というと…。
超自然的なものが、満に一つも絶対に存在し得ないと否定できる人は、少ないのではないだろうか。
フードを被った人影は本当にサタンの化身なのか?
午前3時に聞こえる声や不可思議な出来事は幻なのか?
証人の死は偶然なのか?
決定的に恐ろしい事は回想の中にしかないし、明らかになるものは何もないんだけど、もしかしたら悪魔は存在しているのかもと、心に影を落としていく終わり方は結構好きです。じんわり怖い。
やり尽くされた悪魔払いものかと思いきや、予想外に良作で嬉しかった。
ちりこ

ちりこ