ブタブタ

無能の人のブタブタのレビュー・感想・評価

無能の人(1991年製作の映画)
2.0
『無能の人』『ゲンセンカン主人』もダメ男が女性の足を揉むシーンがある。
この「女性の足を揉む」はダメ男の基本なのか。
うちの奥さんは足つぼマッサージが好きで僕が家にいる時は寝る前に足つぼマッサージ必ずやります(笑)
竹中直人第一回監督作品。
つげ義春の『無能の人』のほぼ忠実な映画化だけど、やっぱり監督が主演だから原作の救い難い貧困と情けなさやるせなさ迄は行かず何か、この映画版の主人公は厭世的な芸術家肌でナルシズムとニヒリズム、情けないけど何処か俺カッコイイ~と描かれてる。
奇しくも?『アンカット・ダイヤモンド』でも石をオークションに出して身内が競り落としてしまう(笑)という同じシチュエーションのシーンがあった。
漫画家である主人公は漫画を描けない。
というより自分の漫画は描いても売れない、其れは世間が理解出来ないから、自分はゴッホか何かと同じ天才で芸術家だと思ってるから、世間に認められない事が許せない。
だから始めから描かない。
だから他の商売をやろうとしても根本では自分は漫画家で芸術家だと思ってるから身が入らない。
『ゲンセンカン主人』の様な不条理さや幻想的なものがない、基本家族の物語みたいないい話し感動の方向に持っててるのでダメだった。
ブタブタ

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