ピュンピュン丸

男はつらいよ 夜霧にむせぶ寅次郎のピュンピュン丸のレビュー・感想・評価

3.9
寅さん33作め。満を持して「美保純」登場!(マドンナでなくタコ社長の娘)そして、舞台は北海道。となると、吉岡秀隆も出てるので、どうしても心の中に『北の国から』♪~が流れてしまう。
マドンナは中原理恵。いい感じに色っぽい。今なにしてるんだろう?この映画では、佐藤B作、寅さんといったフェロモンなし系の男が、渡瀬恒彦演じるトニーのようなフェロモン出しまくりの男にしてやられる。なんかつらいね。気持ちわかるし。これほど、寅さんが可哀想に思えたのは今までのなかにない。(TT)
寅さん、ここは抱くとこ、というポイントでいつも抱かないからな~あ。😅

それから、ずーっと見てきて、前作くらいから、特に、今作で感じたが、寅さんの語り口調がグッと心にしみるほどに優しくなっている。「そうかぁ」「それはつらかったろ」と相づちをうつ声に心がこもっていて、なんかせつなくなる。シリーズ初めのほうの、バカそうな荒っぽさみたいものがなくなっている。
笑うより、しみじみせつなくなる33話だった。

大事なこと、忘れてた!
久しぶりに秋野太作が出て、かたぎになっている設定。「あにき~」が聞けなくなると思うと、ちょっぴりさびしい。