Melko

マトリックスのMelkoのレビュー・感想・評価

マトリックス(1999年製作の映画)
3.8
「現実とは何だ?明確な区別などできん。五感で近くできるものが現実だと言うなら、それは脳による電気信号の解釈にすぎん」

20年ぶりぐらいの鑑賞かな?
特に新作を見る予定もないのだけど、アマプラで見つけ、どんなもんだったかと再鑑賞。前レビューにいいねくれてた方、すみません。
公開当時、社会現象になるぐらい話題になった。色んなバラエティ番組がパロディコントやってたし、かく言う私も小学校のなんかのイベントの出し物で、マトリックスの劇をやったの。ミニバス部の子がネオ役。陸上部の子がトリニティ役。クラスのお調子者が何故かエージェントスミス役(真面目にセリフを喋るギャップがとんでもなく面白かった)モーフィアス役は大人しめの子で。子どもだから、宇宙船の中のゴタゴタまでは再現できなくて、とりあえず仮想現実の世界でのアクションメインで作ったな。私は確か音響係か何かで、タイミングの良いところであの「デデデデ デッデーデ」ってBGM(後半モーフィアス救出に行ったネオがビルの1階でドンパチやるあそこでかかるやつ)を流すのが大役だった。

そんな懐かしい思い出と、公開前はノストラダムスの大預言で世間がキャアキャア言ってたよなあって記憶も蘇り。でも結局地球は滅亡しなくて、そんな世紀末に、いまや姉妹となったウォシャウスキー兄弟がぶち込んでくれた一作だった。

子どもの頃はホントに訳わからなくて、ただカッコいいなあと思ってた。
あれから20年近く経ち、大人になった今改めて見ると、言いたいこと、テーマはよく分かるようになり、カッコいいと思ってた要素が非常に厨二感溢れる演出だったのだと思い知り。笑
さすがに今見ちゃうとCGはとってもCGだし、一人一人の台詞がイチイチかっこつけてて、くさい笑
ただ、温かみを一切感じない、黒と緑でまとめた世界
お金かかってんなー!な、ビルでの銃撃戦
とにかくサングラスが似合うメインの方々のビジュアル
を眺めるだけでも十分楽しめることが分かった。

アクション映画としては、打撃のインパクトが軽すぎるため、個人的にはギリ及第点(上から目線)だけど、一つ一つのアクション、キメのカットに真摯に向き合ったであろうMr.ストイック キアヌリーブスには拍手を送りたい。人間性が表れるかのようなきめ細やかなアクション。(ただしダメージはそんなに与えられない)

私たちのいる世界、見ているもの、触れるものは、本当に全て存在しているものか?
それでは「存在している」とはどう言うことなのか?
もしも、私たちの世界にも 赤いピルと青いピルがあったら…そして、赤いピルを飲んだら…その先にあるものは…
難しい御託を並べても結局はファンタジー。
「俺はできる」と自分を信じることが1番大切で、最後に愛は勝つ〜なのだと。
ネオよりもモーフィアスよりも、誰よりもやはりトリニティが1番カッコいいと感じる。黒髪ショートヘアに憧れる。
そしてサイファーの中身とビジュアルへの嫌悪感は20年経っても一切変わらなかった。あいつまじキモい。タンクほんとグッジョブ。
あとお腹に入る虫へのゾワゾワ感と、最初に頭と体のコードを抜くときの痛々しさも20年経ても変わらなかった…

当時は「ふーん。なんかよくわからないや」って感想しかなくて、続編を一切見てないんだけど、、見てみようかな。
今ならついていける気がする。

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思い出し前レビュー▼

地上波で何度も見たけど、話の中身や設定が全然分からない作品。
学生時代にこれのパロディ劇やったなあ、、
Melko

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