氷雨水葵

ファイナル・デッドブリッジの氷雨水葵のレビュー・感想・評価

3.9
2022年リライト102本目

再掲

◆あらすじ
会社の研修のため、同僚たちとバスに乗っていたサム。バスが巨大な吊り橋にさしかかったとき、亀裂が入り橋が崩落。ワイヤーが切れ橋は海に落ち、サム自らも無残な死を遂げてしまう。

だが、これはサムが見た夢だった。サムは元恋人モリーを連れて慌ててバスを降りる。その矢先、夢は現実になり吊り橋は崩落。上司や同僚8人だけが助かったのである。

しかし、8人の生存者たちは''死の橋''を渡ることになる―――。

◆感想
オープニング映像から振り切ってるの好き!ロック(ちょいホラーっぽい)な曲調にあわせてテロップやタイトルが出るのですが、今までのシリーズを総括するような''死のアイテム''がたくさん出てきてテンション上がりました。まーた1作目から観たくなるやつやん(笑)本作も最後まで気が抜けなくて、ハラハラドキドキできます!

今までのシリーズに比べると、序盤の凄惨な死亡シーンは抑えられてた印象(当社比)。血しぶきはあるものの、個人的にはそこまで。ただ、やっぱり生存者たちが次々と死んでいく様はバリエーション豊富で飽きない演出に。ジワジワ来るシーンもあれば、一瞬にして召されるシーンもある。てか、バス内で流れてた研修ビデオのタイトルコールに「180」の数字が!
個人的にはレーシック手術シーンが一番ヒヤッとしました💦めっちゃ怖かった!シリーズで一番嫌な死に方かも…日サロとどっこいどっこいかもです。このシーンに関してはヤバい感を出しながらも、ほんまにヤバいから逆に好き。くまのぬいぐるみ力いっぱい握りしめてるの笑う。
平行棒のシーンも、ジワジワ死が近づいてる感じがしてゾワッ。『クワイエット・プレイス』よろしく、平均台に飛び出た釘(本作はネジ)ってなんでこんなに恐怖をあおるのかね!?しかも、そこで死ぬんじゃないという(笑)観てる人が安心した瞬間に訪れる''死''素晴らしい。

そして歓喜したのは、トニー・トッド演じる検死官が再登場したこと!!相変わらずこのキャラクターからも不穏な雰囲気が漂っていて最高です。しかもサムたちになにが起こっているのか説明するシーンがあって、1作目を彷彿とさせます!そういう意味では最終章にふさわしいというか、オマージュされているのかも。てか、ほかの誰かを殺せば生きられるって、ビデオコピーして他人に見せる『リング』かよ!!
サムの予知夢でモリーだけ生き残ったのは珍しいですね~今まで夢で生き残った人はいなかったし、そこはピーターがモリーを殺しに来る伏線にしたかったのかな。

本作がよくできてるなぁと思ったのは、サムがシェフになってパリに行く行かないみたいなセリフを言ったとき。ラストまで観ればすべてわかりますが、そこで1作目の飛行機につながってくるなんて!フランスつながりとか、ファンには嬉しい演出でした!しかも、サムが働いてるレストランの名前が「LE CAFE MIRO 81」で、完全に「180便」意識してるやん(笑)ちょいちょいイースターエッグあるの良き。
シリーズを観てても死に方が予想できないっていうのはすごい。どんでん返しのような驚愕のトラップが用意されていて、まるで『SAW』シリーズを観ているよう。

グロ平気は方はぜひ!

2022年7月31日加筆修正
氷雨水葵

氷雨水葵