nana

歓待のnanaのレビュー・感想・評価

歓待(2010年製作の映画)
3.8

深田ワールド全開のブラックサスペンス✨

にこやかで人あたりが良くあつかましい。

こんな人、身の回りにいるんじゃないかな?
関わるか、関わらないかだけで。

最初は小さな親切から。
断りきれない。
人の良さと気の弱さから踏み込まれた夫婦。
…相手はとても怖い人だった😰😓


下町の印刷工場に現れた、オーナーの亡くなった父親の知り合いだと言う男。
居座り、住み込みで職人として働らく事になるが男の妻も同居する事に。
それから次々に訪れる望まない来訪者。

徐々に家庭を侵略され、親切〜怯えに変わって行く夫婦。

「断る」事が出来ない状況に追い込まれる

いつの間にか揺すられるネタをそれぞれ掴まれ、支配される立場に😰

この住み込み職人を演じる古舘寛治の怪演。
中盤から立っているだけで恐い。
笑ったらもっとコワい😫😨

家を乗っ取られるだけじゃなく、二人の根底を吐き出させられ、穏やかだった夫婦の本当の姿をあぶり出し合う😰

本当は言いたかった?
何も無ければ知らずに生きていけただろう。
それぞれの秘密。

望まぬ歓待
来訪者よりもお互いの本質をさらけ出す事?


自爆装置。
「淵に立つ」を思い起こさせるサスペンス。
人の心理を操作する悪者の使い方がやはり深田晃司監督ならでは。
大人のノワール。


深田晃司映画祭にて鑑賞
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