ある男が、出所した。
その男は、その足で滝から身を投げて自殺。
それから一年後、協立建設の重役連中が一人また一人と殺されて。
事態を重くみた社長の城所は、誰が何の目的かを調べるが、その間も殺人は続く。
やがて、城所にも魔の手が伸びて・・。
原田芳雄の第一回主演作品で、殺人鬼でありスナイパーでもある復讐の鬼の竹中を、まだまだ若々しく演じてます。
殺しのパターンは、当時流行っていたバリエーション豊富な感じと、007とか海外作品の様なイメージでまとめたと思われます。
あくまでも、ラストに向けての盛り上がりを考えて殺しの動機や真情なんかは途中では一切明かさず、それゆえにラストでの死闘の盛り上がりが。
全体的にシュールな作品でしたね。
ちなみに、俳優座の皆さんが出ていて、当時まだ無名だった中村敦夫が早い段階で無惨に殺されてます。