思春期、特に高校の頃においては身体は大人になり否応にも性に目覚め、時に自分でも制御不能な破れやいろんな激情を思い込みとは露とも考えず気持ちの昂ぶりのまんま周りにぶつけてしまう理不尽さ。そのくせシャイな気持ちと独りよがりのプライドが我知らず周りも自分も無造作に傷つける。
それを青春というならあまりに残酷で低俗だし、成長だとすればなんとみっともない事の連続、恥辱にまみれた時間なのか。だからこそ純粋さの一雫が含まれると信じ込むしかないのか?
もぉ一度若くなるなんてまっぴらだと実感してホッとする反面、意味のないお祭り騒ぎが愛しく懐かしくも見える。そしてもちろん何かが完全に自らの中から失われた事の虚さ。
濱崎あゆみ、なんか良かった。彼女がいちばんそうした青春の渦を体現していた。