30歳になっても仕事が見つからずニート生活を送っているボング。ある日、全財産を使って安物ライターを購入するが、トロくさいボングは駅のトイレに置き忘れてしまう。そのライターはギャングのボスに拾われてしまうのだが…。
ワイの大事なライターを返しやがれ!!とただのニートがチンピラを執拗に追いかけ回す話である。安物ライターひとつによくぞここまで…と半ば呆れるほどの内容だが、本人にとっては死活問題である。ライターなしにタバコは吸えないのだ(タバコは誰かに恵んでもらう)!
粗削りな部分もあるが、社会の縮図を列車の中に閉じ込めた、言わば一種の群像劇とも呼べるごちゃごちゃ感とドタバタ感のWパンチに感服。脇役に見たことのある人ばかりが揃っているので「あ、この人は!」と既視感ありまくり、オールスター感謝祭のようなワイワイ感満載なのも嬉しいところである。
どうでもいいが、本作のチャ・スンウォンのビジュアル、めちゃくちゃ好みである。