みゆう

隠し砦の三悪人のみゆうのネタバレレビュー・内容・結末

隠し砦の三悪人(1958年製作の映画)
4.3

このレビューはネタバレを含みます

黒澤映画初めて観たけど面白かった。最初に又七と太平が六郎太と会うまでがちょっと長いかなと思ったけど、六郎太と出会ってからは面白かった。六郎太の登場シーンが、なんかホラー映画のホラーシーンっぽくて面白い。又七と太平のアップの後ろで、遠いとこから仁王立ちで見てるだけとか本当ホラー笑 笑えた。

六郎太の漢気はカッコよかったなー。本当頼れるアニキ。けど、又七と太平にちょっと振り回されちゃうところも良かった。敵方の旧知と槍で戦うシーンはちょっと長かったかなぁ。あの敵方の人、めっちゃいい人。裏切るところとか、捕まった時に会いに来るところとか良いキャラ。

又七と太平は、まさに"愛すべきバカ"。仲良くしてると思ったら、欲望に目が眩んですぐケンカするくだりは好きだなぁ。分かりやすくて良かった。特に太平が可愛い。ラストで早川藩へ逃げ切った時「仲良くしようなぁ」って言った舌の根も乾かないうちに金の取り分でケンカ始めるの好き。金を積まれた馬4頭を3:1でとって、半分こにしようって言い続けてきた太平が3取って欲張るのいい。そのあとすぐ捕まって、仲良くしようって、都合が悪くなると仲直りするの面白かった。欲を言えば、最後までそのお約束は貫いて欲しかったかな。逃げ延びた姫や六郎太から褒美としてもらった1枚の大判を取り合いながら下城してもらいたかった。最後仲良くするのも良かったけどね。

雪姫の勝気なキャラも良かった。ちょっと棒読み感ある気がしたけど。隠し砦で、姫に"おし"に扮してもらおうとするために、六郎太が計るのを勘づくところが好き。

もっと難しいのかと思ってたけど、観やすくて面白かった。
みゆう

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