このレビューはネタバレを含みます
好きになればなるほど失う怖さに怯えて何度も相手の気持ちを確かめようとする様は昔身に覚えがあったような…。相手も段々面倒くさくなって熱が冷めてしまうのはもう自然の摂理ですね。
特段ストーリーが優れているわけでもないのに惹き込まれるのは、繰り返される変哲もない日常の中でジワジワと心の変化が見て取れるところ。彼女のことが好き過ぎて疑心暗鬼に陥っていく男の姿はある意味滑稽であり悲劇。そしてその成り行きがどうしても気になってしまう。
シルヴィー・テステューが演じる女性も魅力的。明るくて屈託が無いのにどこか涼し気でキュート。あの男にはやっぱりもったいないでしょ。