本当に素晴らしい作品だと思います。
そして、優れた映画作品というのは、人から人へ伝わり、広がり、そして心に残り続けるのだということを、確かに感じさせてくれた作品ですね。
この作品。
劇場公開時には、自分の住んでいる近くの映画館では上映されていなかったし、殆ど話題にも昇っていないような作品だったので、その存在を知るようになったのは、ビデオソフトがレンタル開始になってからでした。
当時、ビデオレンタル店でアルバイトしていて、貪るように洋画を見ていた自分にとって、この作品との出会いは、とても素晴らしいもので、
思わぬ逸品を見つけたという、そんな感動が忘れられなくて、バイト先の友人や、友達達にも、かなり強くお勧めしたんですが、
自分のお勧めで観てくれた人が、みんな気に入ってくれたのが、とにかく嬉しかったですね。
いい映画を観たという自分の思い。
そして、それを伝えた人たちが、同じように作品を気に入ってくれて、思いを共有することが出来た。
そんな想いが広がって、いつしか「ショーシャンクの空に」は、いつもレンタル中の札が外れない、人気作になっていたのが、店員の自分にとっても嬉しかった。
そして、それは多方面で絶賛され、人から人へ語られるようになり、
今では人生の名作の中に、この作品を忍ばせている映画ファンも多く見られるようになったし、90年代を代表するヒューマンドラマとして知られるようになりました。
2007年に発売された、雑誌「CUT」の別冊、「世界の映画オタクが選んだ史上最高の映画ベスト201!」では、「ゴッドファーザー」や「スターウォーズ」など並み人気作を抑えて、第一位に選ばれていたりもしたし、
あの頃、自分が感じた感動が、ここまでの名作として語られるまでになったんだなぁというのが感慨深かったですね。
自分が今、映画作品のレビューを書くというのは、そんな風にして、
“良いものを、伝える”ということに、意義を感じているからなんだろうなぁと思います。
そして、それが誰かにとってのお気に入り作品になったり、さもすれば人生を変えるような作品との出会いになるといいなぁというのを、1人の映画ファンとして夢見てるのかも知れないですね。
ちなみに、文中で紹介した、
「世界の映画オタクが選んだ史上最高の映画ベスト201!」
ベスト10は、こんな感じでした。
1.「ショーシャンクの空に」
2.「スター・ウォーズ/帝国の逆襲」
3.「ロード・オブ・ザ・リング」
4.「スター・ウォーズ/新たなる希望」
5.「ゴッドファーザー」
6.「パルプ・フィクション」
7.「ロード・オブ・ザ・リング/王の帰還」
8.「ファイト・クラブ」
9.「グッドフェローズ」
10.「マトリックス」
