みーちゃん

ショーシャンクの空にのみーちゃんのレビュー・感想・評価

ショーシャンクの空に(1994年製作の映画)
3.5
過去に何度も観て、本作が良いお話だとは知っているけれど、ずっと好きじゃなかった。原作がおもしろいので、がっかり。

その理由は、モーガン・フリーマンはさておき、ティム・ロビンスが原作のイメージと違っていたのと、作品全体が分かり易すぎて、万人受けする感じが嫌だったからだと思う。今回は、娘のリクエストで鑑賞。新たな気持ちで楽しむことできた。

突きつけられたのは、全ての人に平等に与えられた"時間"の概念。あの数十年間をどう使うか、一日一日をどう過ごすか、何をするかは、自分次第なのだと強烈に感じた。と同時に、それに気付いたなら、今からでも遅くない。この瞬間から、あなたの時間をどう使いますかと正論をぶつけられているようで、やはり、私は何となく熱くなれない。

そんな中、救いの拠り所なのは友情だった。塀の中のエピソードは勿論、塀の外でアンディが埋めた玉手箱を、レッドが開けた瞬間からビーチまでのシークエンスは、自分以外の信じられる存在を通して、自身の存在を確認しているようでもあり、とても共感することができた。