水無月右京

ショーシャンクの空にの水無月右京のレビュー・感想・評価

ショーシャンクの空に(1994年製作の映画)
4.0
冤罪で投獄された主人公と囚人仲間との交流を描きつつ、"希望を持ち続ける事の大切さ"をテーマとしている作品です。

妻と浮気相手の2人を銃殺した容疑で、銀行副頭取だった主人公が刑務所に収監されるところから本作は始まります。端整な顔立ちをしているためか、囚人達から"狙われ"、生傷が絶えません。

そんな刑務所にも良い奴がいます。"調達屋"です。彼は長年収監されているベテランで、人柄も穏やか。主人公と馬が合って、色々と気兼ねなく会話できる親友になります。

刑務所では所長や刑務官の持つ力は絶大。ですが、自分たちにとって何の得にもならないこと(囚人間トラブルなど)には無関心です。あるとき、主任刑務官に転がり込んできた遺産相続事案について節税のやり方を指南する機会が訪れます。これをきっかけに、主人公は刑務所内での地位を確立、職場も囚人達とあまりかかわらずにすむ図書館運営に配置転換されます。一見すると、主人公の"身の安全"に配慮したかに見えるこの行為も、実は刑務所長が自身の裏金資金の管理を主人公に任せるためのものでした。

あるとき、主人公が刑務官や所長に無断でレコードを掛け、懲罰房送りになります。なぜそんな馬鹿なことをしたのかと親友が尋ねると、"音楽と希望は刑務所が奪えない"、"希望はいいものだ。希望は決してなくならない。"と答えます。

その後、ひょんな事で自分の事件の真犯人の存在を主人公が知ることになります。すぐさま所長に"再審理請求"に向けた手続きの支援を頼みにいきます。ですが、自分にとって都合の良い手足として重宝している所長はこれを拒み、主人公を懲罰房送りにします。

この一件を受け、自身に釈放の目がないことを主人公は悟ります。そして、ある行動を起こすことを決意するのでした。

本作には、刑務所内の凄惨さや冤罪問題、投獄された人の社会復帰の困難さ等、様々なメッセージが込められているのですが、突き詰めれば"希望を持ち続ける事の大切さ"を訴えている作品です。人生を送っていく上での1つの本質を突いているので、皆さんからの評価も高いのでしょうね。