鯛の助

ショーシャンクの空にの鯛の助のレビュー・感想・評価

ショーシャンクの空に(1994年製作の映画)
5.0
きれいな起承転結なストーリーライン やっぱり名作でした!

10年振りに金曜ロードショーで視聴。所々忘れていた部分もあり、新鮮な気持ちで見ました。

改めて観ると起承転結がとても分かりやすい。冤罪で捕まった主人公が刑務所に入る→銀行員の知識を使って刑務所内で地位を得る→ついに真犯人が判明するが、所長により刑務所に残る事に→脱獄   という流れ。

そしてこの物語をさらに深くするのが、起と承の間に入るブルックスの出所、転と結の間に入るトニーの収監です。出所した事で希望を失ったブルックスと、収監された事で更生しようとしたトニーという何とも皮肉的な対比が見て取れます。両者の死はどちらも理不尽さや哀しさが溢れて胸が苦しくなるシーンでした。

最近の映画は、主人公のその後を観客に想像させるために曖昧な終わり方をする作品も多いですが、今作は丁寧すぎる位きちんと最後まで観せて終わります。
今作のラストも賛否両論あるかもしれませんが、個人的にはあの浜辺の再会は涙無しには観られません。

また時間が空いて絶対観てしまうだろう不朽の名作でした。
鯛の助

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