あらなみ

ショーシャンクの空にのあらなみのネタバレレビュー・内容・結末

ショーシャンクの空に(1994年製作の映画)
4.0

このレビューはネタバレを含みます

面白かったーーーーーー!!!!!!!!!!!!!
1947年、妻とその愛人を殺した容疑で有罪となり刑務所に収監されたアンディ。
そこで待ち受けていたのは刑務官や所長による悪辣な環境と、一部の収監者達による暴行だった。
レッドにストーンハンマーを欲しいとアンディがお願いしたことから二人の交流が始まっていくんだけれど、元副頭取という経験を活かしてどんどんと刑務官達のフィナンシャルを請け負って行くアンディの商才が本当にすごい。
所長の賄賂の管理もするんだけれど、図書館の予算を州に訴え続けてもぎ取るし、誰も寄り付かなかった図書館を憩いと学びの場にするし、なんなら高卒資格が欲しい人の勉強まで見る。
あー、この人マジで有能な上に、人を動かす能力がある人なんだなぁって思った。
所長と刑務官がかなりクソで暴力当たり前、事故などに見せかけた殺人も日常茶飯事だから、前半見てて辛かったんだけれど、終身刑であるアンディがじっくり時間をかけて刑務所内を変えて、みんなの意識も変えていくのがすごく明るい気持ちになる。
それだけに、50年収容され続けて、仮出所で自ら死を選んでしまったヘイウッドや、高卒資格を取った直後にアンディの事件の真相を語ったがために殺されてしまったトムがつらすぎた。

少しずつ、少しずつ、入念な計画を立てて成功したアンディの脱獄は本当にあんまりにも鮮やかすぎて目が離せない。
自分の罪については深追いせずに、所長や刑務官に対しての一種復讐をやり遂げるバランス感があんまりにも有能なのよね。

何度目かの仮釈放の面談後、レッドは無事に塀の外に出ることができるんだけれど、アンディがいなくなってから、しんどそうにしていて、外の世界でもうまくなじめなくて、そんなレッドに残したアンディからの伝言があんまりにも粋。
きっとヘイウッドのことを優しいアンディはずっと心に引っかかっていて、塀の中での友達だったレッドに希望を植え付けたかったんだろうな。
あんなにも希望に対して否定的だったレッドがアンディを追いかけてメキシコに渡り、再会する二人に思わず胸が熱くなった。

あー、めっちゃいい作品観たわー!
あらなみ

あらなみ