停滞

ショーシャンクの空にの停滞のレビュー・感想・評価

ショーシャンクの空に(1994年製作の映画)
4.5
「音楽は決して人から奪えない」と同じく、希望は奪えないし、奪われることはない、ただ自分で忘れてしまうだけだと感じた。希望を忘れたら死んだようなものであり、終身刑は忘れ捨てさせる、死刑とたいして変わらない。

アンディが懲罰房覚悟で流すフィガロの結婚、外で働いてのビール獲得、本の要求、チェスの駒を掘り、掘られるのに抵抗するに至るまで全て単純な物質主義的損得勘定にとらわれず心のあり方に重きを置き、心の自由を体現するのが感動的ですらあり大好き。

映画のメッセージ性はほんと素晴らしいと同時に演出・見せ方も素晴らしかった。特にポスターを剥がさなかったり、ボロ靴だったり、レッドの種明かし的語りだったりと。そしてアンディが表す天才的計算。完璧すぎる。
停滞

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