くまちゃん

ショーシャンクの空にのくまちゃんのレビュー・感想・評価

ショーシャンクの空に(1994年製作の映画)
4.5
地位や名誉・財産を失った時こそ、それまで身につけてきた経験や教養が活きる。
「なにが5×5は25だ!」と言い放ったトミーのように、学生時代は「これ一体なにに使うの?」と思っていたことも、学び続ければいつか自分の血となり肉となる。

エンディングのシーンは言うまでもなく素晴らしいが、この作品の終わり方は、たしかに100%綺麗なものではないかもしれない。
無罪を主張してくれた仲間の謀殺や、冤罪にも関わらず名を捨てなければいけないことなど…
しかしそれが寧ろ、この作品が描いた「現実」を強く思い知らせてくれる要素なのではないかと思う。
誰だって、後悔、罪悪感、憎悪…重い枷を背負っていかなければならないから。すべて清算できる現実なんてないから。
それでも必死に生きる、希望を抱えて。