のらいぬ

ショーシャンクの空にののらいぬのレビュー・感想・評価

ショーシャンクの空に(1994年製作の映画)
4.3
誰にでも、どんな状況でも、「希望」があることを証明してくれる映画です。

無実の罪で終身刑となった銀行員のアンドリューは、腐敗した刑務所の中で、仲間たちにどんな場面でも希望を語り、また、希望を与えていました。
屋上で飲むビール、図書館の本、流れる音楽、囚人の高卒資格、そして、刑務所のリタ・ヘイワース。どれもが希望で満ちていました。

「必死に生きるか、必死に死ぬか」
この2つの選択の中で、アンドリューは初めから必死に生きる道を模索していたんだと思います。服役していた約20年間、ショーシャンクの刑務所の中で、ただひたすらに、「希望の貯蓄」をしていたんだろうな。

「The Shawshank Redemption」
原題の「Redemption」は、「贖罪」という意味だけでなく、「債権回収」という意味があります。
あの嵐の夜に、アンドリューが見たショーシャンクの空は、20年間積み重ねた希望が勢いよく降り注ぐ光景でした。
この作品の鑑賞中、きっとあなたの心の中に、モヤモヤとした雲が覆うことでしょう。でも。この光景を見たら、心の曇り空も晴れてゆき、エンドロールの頃には、きっと清々しい気持ちになるはずです。

あの壁に貼られたリタ・ヘイワースの笑顔のように。
のらいぬ

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