海苔

ショーシャンクの空にの海苔のレビュー・感想・評価

ショーシャンクの空に(1994年製作の映画)
4.8
中1くらいで見たときにはあまり感動せず、大学生になってから英字幕で再鑑賞したらとてもよかった。

まず物語として、囚人仲間にビールを振る舞わせる場面に象徴される、アンディが監獄コミュニティで認められていく過程や、看守たちを痛快に出し抜く最後などはとても見応えがある。

さらにこの作品を不朽の名作としている所以は、節々で感じられる人生への深い示唆だ。特に、刑務所の中では尊敬される地位を築いていた囚人が娑婆に出て自由になった途端、なんの地位もスキルもない孤独な落伍者として不幸になってしまう場面などは、幸せと承認、幸せと自由の関係などを改めて考えさせられた。自由の下での希望をまやかしだと否定し、娑婆の世界を恐れていたレッドが、" I think it's the excitement only a free man can feel. A free man at the start of a long journey... whose conclusion is uncertain." と、自由であるがゆえに不確かな人生を前向きに捉えるラストシーンも素晴らしい。Get busy livin' or get busy dyin'.
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