ヴェルヴェっちょ

ショーシャンクの空にのヴェルヴェっちょのレビュー・感想・評価

ショーシャンクの空に(1994年製作の映画)
4.5
ヒューマンドラマって結構評価が割れがちだけれど、この映画の何が凄いって、およそ観た人の誰もが感動すること請け合いなこと。
とびぬけてます。

1947年、メイン州のショーシャンク刑務所。
銀行の若き副頭取、アンディ・デュフレーン(ティム・ロビンス)は、妻と間男を殺した罪で刑に服した。誰とも話さなかった彼が1ヶ月後、“調達係 ”のレッド(モーガン・フリーマン)に、鉱物採集の趣味を復活させたいと言い、ロックハンマーを注文する。一方あらくれのボグズ一派に性的行為を強要され常に抵抗したアンディは、生傷が絶えなかった。
やがて、アンディの直向きな言動がレッドら他の囚人にも影響を与え、次第にアンディは周囲からの信頼を獲得していく。 看守らによる暴力や賄賂などの不正に遭いながらも、アンディは希望を捨てずに過ごし続けた。
そして18年もの歳月が経った65年、ケチなコソ泥で入所したトミー(ギル・ベロウズ)が、以前いた刑務所で同じ房にいた男が「アンディの妻と浮気相手を殺した真犯人は俺だ」と話したと言う。アンディはやって来た無罪証明の機会に色めきたつが、再審請求を所長は求める彼を相手にしない。
所長はアンディが釈放されると、今まで彼にやらせてきた不正の事実が明らかになるのを恐れていたのだ。 アンディは懲罰房に入れられ、その間にトミーは撃たれて死んだ。
その後のある定期検査の日ある衝撃の出来事が起こる…。

名作すぎて何から書いていいやら。
無実の罪で20年にもわたって投獄されたアンディ。彼の不屈の精神にまず参りました。
レッドは彼をなじって「希望なんか持つものじゃない」と言い放つ。希望が叶わないと絶望してしまうからだ。自分なら、レッドの言いなりになって、大志はすぐに投げ打ってしまうなぁ。希望もない代わりに大きな失望もない、そんな期待値を下げ切った生活に甘んじてしまうだろう。

でも「もしも」を見せてくれるのが映画のいいところ。
これだけの大作でありながら、ネタバレ厳禁なのでこの先の筋は書けませんが…これほどのカタルシスをもたらしてくれる映画は稀ですね。
そしてもう一人の主役とも言っていいレッド。モーガン・フリーマンが味のある演技で演じています。 刑務所内で築かれたアンディとの友情。これがまた泣かせるんですよね。

あまり詳しく書けないのがもどかしいですが、誰にでもオススメできる作品です。