ごまかしオジサン

ショーシャンクの空にのごまかしオジサンのレビュー・感想・評価

ショーシャンクの空に(1994年製作の映画)
5.0
名作を見たくて、再度鑑賞。

刑務所を舞台に、様々な人間関係を描いてるのだが、相変わらず面白い。
レビューでは言い表せないほど精巧に作られた作品だと思う。

刑務所という過酷な環境のなかにみる"安らぎ"。それは、仲間との会話であったり、たまに飲むビールの中にあるはず。
しかし、服役が長期にわたる囚人は、刑務所そのものに安らぎを感じてしまい、社会に戻ることを恐れるようになる。

そうしたなか、アンディーが言う「決して希望を捨てるな」という言葉の重さ。
彼は、刑務所のなかでも安らぎや自由を求め、希望を捨てない。その逞しい生き様に何度も心を打たれる。

なかでも心を打たれたのは調達屋のレッドとの関係。2人は物凄く気が合うわけではない。ただ刑務所という厳しい環境を共に過ごしただけ。しかし、 長期の刑務所暮らしで社会に戻っても居場所がないレッドにとって、アンディーがいつの間にか"希望"になっている。

刑務所という非日常を生かし、多くの見せ場がある映画なのだが、その見せ場が積み重なって最後に大きな感動を与えてくれる。