Sakamoto

ショーシャンクの空にのSakamotoのネタバレレビュー・内容・結末

ショーシャンクの空に(1994年製作の映画)
4.0

このレビューはネタバレを含みます

名作、それには間違いない作品。しかし、観ていて気持ち悪い映画だった。

この映画、辻褄が合わないことがたくさんあって非常に困る。多分考えられて置かれたことなのだろう。アンディが冤罪である確たる証拠も有罪である確たる証拠も映画には描かれていないように思えた。ただこの映画監督はアンディが冤罪に見えるように演出したのは確かだ。

有罪か冤罪か挙げだすと両方ともキリがないし全てが確たる証拠にならないので1つずつあげることにする。

有罪の証拠は、なぜ中でよろしくやってることを知りながら浮気相手の家の前まで行きドアも叩かずに拳銃を捨てて車で帰ったのかということだ。
殺さなくとも拳銃取り出すほど取り乱すならドアぐらい叩いて止めに入るのが普通だ。しかも酔っていたなら尚更収まりが効かないはずだ。

冤罪の証拠は真犯人らしき罪人の供述だろう。しかし、あれはサイコパスの戯言かもしれない。たまたま登場人物が一致しただけかもしれない。事実、真犯人の供述と死体の状況は一致していない。

なので、自分はこの映画のメッセージは、「良い意味でも悪い意味でも人は希望を求める。また、そのこと自体は素晴らしいことであるし、希望がないことは耐え難い絶望だ。だからこそ、社会は罪を犯した人間に公正な判断をし正当な償いをさせなければならない。」ということだと捉えた。
実際、この映画では冤罪らしきものと汚職刑務官の様子と行き過ぎた償いを描いていた。

一見するとこの映画ハッピーな映画のように見えるかもしれないが自分はそうは決して思えない。
自分には複雑な社会問題を描いた難しい映画に思えた。
Sakamoto

Sakamoto