劇中起こった出来事だけを拾い上げていけば、ものすごく大きな山場がいくつもあるわけではない。それなのに、143分、1秒たりとも退屈さを感じなかった。
アンディは、奥さんの言う通り"陰気"な感じで、最後まで「何考えてるか分からん奴」だったのに、一瞬たりとも嫌いな瞬間はなく、むしろ不思議と彼のことがずっと大好きだった。
モーガンフリーマン演じるレッドがまた良い。彼が人間的にアンディを好きだったように、私はレッドのこともすぐに好きになった。それと、語り。読み聞かせを聞いているかのような心に染み入るレッド（モーガンフリーマン）の語りこそが、この映画の最大の魅力なのかもしれないと思わせられるほどだ。
希望を持つことの素晴らしさ、みたいなメッセージ（教訓）を受け取るべきなのだと思うが、上手くそういう言葉は出てこない。ただ、本当に「良い映画を見た」という満足感に圧倒されている。
★みんなでビールを飲むシーン
★フィガロの結婚
