たけちゃん

ショーシャンクの空にのたけちゃんのレビュー・感想・評価

ショーシャンクの空に(1994年製作の映画)
4.5
希望はすばらしい……


フランク・ダラボン監督 1994年製作
原作スティーブン・キング「刑務所のリタ・ヘイワース」
主演ティム・ロビンス、モーガン・フリーマン


勝手にお知らせシリーズ「今日は何の日」
本日、1月28日は脚本家で監督のフランク・ダラボンの誕生日。
同時にシリーズ「自宅でゴゼジュー」レビューともなります。一向に計画通りに進まないシリーズ(笑)。次回予告では「風と共に去りぬ」だったなぁ……トオイメ
今作も本当はお正月休みを使って、札幌までゴゼジュー遠征したかったんだよね~。でもさぁ、家族ある身は、この時期、なかなか自分の思い通りにはならないんです(> <。)
で、「自宅でゴゼジュー」となりました(笑)


まずは……
【フランク・ダラボン】
1959年1月28日、フランスのモンベリアル出身。なんでも、両親はハンガリー人で、ハンガリー動乱のために政治難民としてフランスに逃れたらしく、難民収容所のあったモンベリアルで生まれたんだそうです。
幼児期にそこから離れ、アメリカのシカゴへ移住。
おそらくは言葉にできない苦労をしたんでしょうねぇ。
そういう生い立ちを聞くと、今作や「グリーンマイル」のヒューマンな作風に驚き、納得し、さらにグッときています。
監督としては寡作で「ショーシャンクの空に」「グリーンマイル」「マジェスティック」「ミスト」の僅か4作。でも、そのどれもがどこかヒューマンで名作ですよね。
脚本家としてはホラー出身ですが、僕の大好きなケネス・ブラナー監督作の「フランケンシュタイン」なども書いていて、やはり!と思ったりします。ホラーなのにとてもヒューマン。
監督としては、1983年にスティーブン・キングの「312号室の女」という短編でデビューし、この「ショーシャンクの空に」や「グリーンマイル」「ミスト」など、スティーブン・キング原作ばかり。ホラーなのにどこかヒューマンというところがキング作品と合うのかなぁ……。






さて、映画です。
原作はスティーブン・キングの「刑務所のリタ・ヘイワース」
リタ・ヘイワースとは、アメリカの女優で、いわゆるセックスシンボルとして一世を風靡した方ですね。
あのオーソン・ウェルズと再婚する(互いに2度目)など、なかなかのハリウッドスター( ¯−¯ )フッ
僕は世代じゃないので全く分かりませんが、特に1946年発表の「ギルダ」が有名で、この映画の中でも使われていましたよね。歓声が上がってました(笑)

映画も当初は、この「刑務所のリタ・ヘイワース」をタイトルにしていたが、リタ・ヘイワースのドキュメンタリー映画と間違われるため、現タイトルに変えたらしいです。
原題は「The Shawshank Redemption」で、意味は「ショーシャンクの贖い」って感じですが、邦題の「ショーシャンクの空に」を考えた方はセンス抜群です。
映画を観た後で考えると「刑務所のリタ・ヘイワース」では全く的を射ていないと感じますもんね。


冤罪で終身刑となり投獄された元銀行の副頭取だった主演のアンディ役にティム・ロビンス。
そのアンディが刑務所で出会う調達屋のレッドにモーガン・フリーマンという布陣。
全体的に淡々とした抑えたトーンで描かれます。
僕は小説を読んでるような感覚でしたよ。
まるでアンディの、表に出さない秘めた思いを表すかのような演出でした。そして、最後に爆発。
素晴らしいです。

あの雨に打たれるシーンが素晴らしくてね。
そこに向けて、溜めて溜めての演出でした。


それにしても、淡々として気づきにくいですが、冤罪なのに、アンディが投獄されていた期間は、約20年。レッドは40年です。ブルックスに至っては50年ですからね。
どうします?自分だったら。
そりゃ、塀の外にはもう出られないと感じるのもわかりますよ。タイムカプセルと一緒。時計が泊まっていたんですからね。報いとはいえ、辛いよね。






あと、ここからはネタバレですが……

刑務所の壁に貼ってあるポスターが、リタ・ヘイワースからマリリン・モンローに、そして、ラクエル・ウェルチに変わっていく様は楽しい。
みな、セックスシンポル。
特に、ラクエル・ウェルチが良い( ˘ ˘ )ウンウン
「ミクロの決死圏」に出演し、二十世紀最高の最高のグラマーと称されましたからね。
僕も3人の中でラクエル・ウェルチが1番(ˆωˆ )フフフ…



劇場で観たら、もっと評価上がったかもね( ˘ ˘ )ウンウン
希望あふれる
素晴らしい映画でした!