いろ

ショーシャンクの空にのいろのネタバレレビュー・内容・結末

ショーシャンクの空に(1994年製作の映画)
3.7

このレビューはネタバレを含みます

希望を捨てずに30年かけて人生を取り戻した男の話であり、その30年をともにした盟友の話でもあるなと思った。

必死に生きるか、必死に死ぬか。
生き死にのどちらにも必死にもならず、希望が危険だと思っていたレッド。そのレッドが最後に国境を渡ってアンディに会いにいくシーンはじんわりと心が動いた。
希望を持ち続ける姿そのものが、別の誰かにとっての希望になるんだな。

途中アンディが刑務官たちのお金の面倒を見始めた時は、これでアンディの刑務所内での立場が上がり、上手く行けば再審に繋がって…というストーリーを想像して観てたけど、展開は全く逆で、所長はアンディをいいように使い、アンディがせっかく一端を手にした手掛かりも卑劣に握り潰した。
刑務所の世界の中では、その地位があれば何でもいいという、腐敗した様子がやるせなくなった。
前半の酷いシーンと合わせて人間のエゴが全開になる様子を見るのが辛かった。

それでも見事に脱獄し、所長のお金を手に入れ、悪事を告発するその一連の手腕がたった半日でできたことがすごい!
(よくあの大穴が20年見つからなかったな、即指名手配になってないのかなとは思いつつ)
そして所長のピカピカの靴を隠して戻ったわけでなく、堂々と履いて戻ったところが最高だった。
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