名作と呼ばれすぎて、今更感。
刑務所から脱獄する話というのはもう知っていて、何度も見ようと思ったけれど、この歳まで時間がかかった。
逆に今でよかったかもしれない。
とにかくモーガンフリーマンが若かった。
1994年製作。
その割に古さを感じない。
それが名作と呼ばれる所以なのかな。
アメリカの刑務所って本当にあんな感じなのだろうか。
終身刑で仮釈放になり、何十年も見ていなかった時代の変化を受け入れることの難しさをすごく感じた。
仮釈放中に再犯が多い訳も、なるほどなと思う。
自由になったでは片付けられないギャップがあるんだと分かった。
人間の心の中には「希望」を持っていなくてはとアンディは言う。
外の世界に出てレッドが絶望し、死さえも厭わないところまで追い詰められそうになった時、アンディとの約束という「希望」がレッドを支えてくれた。
犯罪を犯すことは許されることじゃない。
でも、その後の人生をどう生きるかということ、自分の罪を償うということ、それはその囚人自体が決めなければいけないことで、決して逃げてはいけないのだと思う。
アンディが本当に冤罪なのか疑ってしまう私は、ショックなことが起こった時に自分を傷つけないよう、あらかじめ心の準備をしているんだなと思う。
人を信じることは、すごく難しい。
でもアンディが間違いなく、誠実な人であったのは事実で、それを真正面から受け止めて、信じられる自分になりたいと思った。
アンディが罪を起こしていなかったこと、それは映画中の登場人物も、視聴者にとっても、分かりやすく単純な「希望」なのだと思う。