このレビューを書くのに過去レビューを一旦消したら、1500本目がこれになってしまった!
挽歌ショック!!!と思ってたんだけど、先日たまたま行ったバーにメーテルの絵があったから、これもまた何かの縁かも笑
2016年10月31日 シネマパレにて鑑賞。
ラストが全て。
見てるこっちも万感の想いに。
-追記-
2022年4月23日 4Kリマスター版鑑賞。
『宇宙戦艦ヤマト』と違って純粋な松本零士作品なので、キャプテン・ハーロックやクイーン・エメラルダスなど、同著者の他作品キャラもこぞって登場するお祭り作品。
ストーリーは…
身体を機械に変えることで人間が永遠の命を手にした未来。機械の身体を買うことができない鉄郎は、機械の身体をタダでくれる星へ向かう銀河超特急999号に憧れていた。母の命を機械伯爵に奪われた鉄郎は、謎の美女メーテルから999号のパスをもらい、ともに地球を旅立つ。
※公式抜粋
というもの。
・鉄郎は母の仇をうてるのか?
・メーテルとは何者なのか?
・999が辿り着く終着駅で2人を待ち受けるのは…
といった謎や伏線が散りばめられたサスペンスみのあるエンタメ作品にして、「命とは?」という深いテーマにもメスを入れた傑作スペース・オペラ。
また、旅先で様々な人たちに出会い、時に助け合い、時に対立し、時に涙することで鉄郎が大人になっていく成長物語としても楽しめる!
しかし、上映時間:約130分しかないため、「世界の車窓から」並みの尺で降りては旅立ち、降りては旅立ちを繰り返す展開が少々雑に感じられる。特にトチローの件。
ハーロックやエメラルダスが、ただの都合の良いお助けマンでしかないのも残念。
それでも、様々な機械ボディに表れる、個々人の特徴や性格、また、機械の身体を選ばなかった人たちの過去や人生を、説明台詞で語らせないところにロマンを感じる。
今のアニメはこういうところから見習ってほしい!
そして、導かれるラスト。
ぶっちゃけ、城達也さんのナレーションと、ゴダイゴの主題歌で大分救われてる気がするけど(笑)、当時TVアニメの放映中でありながら、単体作品としてきちんと完結するという英断を見せてくれたのは素晴らしいことだと思う!!
気持ち的にはベスト入りさせたいが、クレアさんに顔を赤らめていた鉄郎が、結局「メーテル!!!」となってクレアさんを悲しませるので入れてやらない。
(シーン的には名シーン!)