PANDADA

銀河鉄道999のPANDADAのレビュー・感想・評価

銀河鉄道999(1979年製作の映画)
5.0
メーテル「私は貴方の、思い出の中にだけいる女。私は貴方の、少年の日の心の中にいた青春の幻影。」

機械化人達が人間を虐げる遠い未来。機械伯爵に母親を殺された星野鉄郎は、復讐のため、タダで機械の身体をくれるアンドロメダ星雲の彼方の惑星を目指し、銀河鉄道999に乗りこもうとし、そこで知り合った謎の美女メーテルと遥かなる旅に出る、、、というお話。

松本零士の漫画「銀河鉄道999」のアンドロメダ編をコンパクトにまとめたお話。

鉄郎という少年の成長史であり、銀河を旅するという浪漫を描いた傑作です。

長ーいお話をかなりコンパクトにして、停車駅が4つ程になってしまってますが、それでも違和感なく、楽しめるストーリーに仕上がってます。

129分の中にこれだけのエピソードを詰め込んで、綺麗にまとめ上げたのは見事としか言いようがありません。

アンタレス、シャドー、クレア、クイーン・エメラルダス、トチロー、キャプテン・ハーロック、リューズなど、出て来るキャラクター達がどれも魅力的なのもたまりません。

彼らの紡ぎ出す名台詞がまた最高ですね。
いちいち挙げるとキリがないくらい。

すべての伏線を回収して謎を解き明かした完結編としての続編も出ており、そちらは未観ですが、蛇足な気がして観る気は無いです。

冒頭に挙げたメーテルのセリフがあまりにも素晴らしいから。

そして、バッチリのタイミングで、ぴったりの歌詞が流れ出すゴダイゴによるエンディングはまさに完璧。

公開から40年近く経つ今観てもやはり大傑作だと思います。

SFアニメ冒険譚の金字塔的名作です。
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