砂米

銀河鉄道999の砂米のネタバレレビュー・内容・結末

銀河鉄道999(1979年製作の映画)
3.6

このレビューはネタバレを含みます

点数が付けずら〜〜い!!!!
超時空閉塞マクロスと同じように作画やストーリーは面白いけど主人公がいまいち好きになれなかったので難しいです。

とはいえラストにかけて盛り上がっていくストーリー、演出、音楽など力が入っていて魅入りました。
好きなのは時間城が錆びて朽ちていくところと
メーテルの星が爆発して滅びていくところです。
どちらも機械が壊れていくところで物悲しさもありエモーショナルです。時間城は青い髪の女性が弾くギターとマンドリン?の昭和歌謡のような曲がすごく合っていました。
メーテルの星が爆発して2人が逃げるシーンは万華鏡のような描き方で綺麗でした。演出すごい。
要所、要所に入るゴダイゴの音楽は素敵ですね。
あの有名な曲はいつ入るのかと思っていたらラスト!これは爽やか…!すこし途中で疑問に思ったりするところがあってもラストが気持ち良いとあまり気にならなくなる不思議

詳しくないのでよく分かりませんが
七十年代のアニメでこれだけの作画は凄いのだと思います。しかし、冒頭はやっぱり昔のアニメーションだなあと感じました。昔のドラえもん映画を思い出します。
あとは美女と名高いメーテルですが、その他に出てくる女性達はみんなカラーリング変えたメーテルやんけ!でもみんな内面がしっかりしていて特色があるので違う女性なのだと分かります。どの女性も魅力的です。

ストーリーも女性像も男が夢見るロマンなんだろうなと萎えた気持ちに多少なる時もありました。ラストの自己犠牲心すぎるクレアはなんだかなあ…といった感じです。
とにかく女性陣が主人公の少年に優しすぎやしないか(性格の歪んだ感想ですみません)

しかし作画の美しさ、演出の上手さは見る価値のあるSFアニメでした。そして少年の成長。SFジュブナイルとして爽やかです。
途中下車する星たちの遠くから見た美しさ
ネオンカラーの街の街灯やビルの窓の美しさ
冥王星の下で冷たくなっている人間達の美しさ
女性キャラクターの顔だけではなく、それぞれ個性があり哀愁漂う魅力。
宇宙を旅する蒸気機関車の上昇する様は感動的でした。

あと特徴的だなと思ったのは
鈍い赤と緑のカラーリングの多さです。
主人公の鉄郎や鉄道の内装、ハーロックの戦艦など、この2色の組み合わせが多い。
あとはピンクに近いネオンカラーの赤
冒頭のメーテルの部屋に飾ってあった花の色
息子を待つ母の部屋に飾ってあった花の色
メーテルの星の街灯の色
がそのピンクっぽい赤で統一されていたのは何かの象徴なのかな〜と思いました。
知識が乏しい私では赤と緑はジョジョの花京院しか浮かんできませんが…笑
原作が有名であり、りんたろう監督作品を観れて良かった。監修として市川崑さんが関わっていたのは知らなかったのでびっくりしました。
砂米

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