ぬーたん

銀河鉄道999のぬーたんのレビュー・感想・評価

銀河鉄道999(1979年製作の映画)
4.0
ドンピシャ世代で観てたし好きだった。もう高校生だったから恋だ何だのの少女漫画の方に行っていたけど。音楽はロックに夢中♫
この世界観、ストーリー展開とラスト、素晴らしい。40年経っても色褪せない。いきなり懐かしい声は城達也さん。60代で亡くなったのは残念。ジェットストリームのパーソナリティ、良かったなあ。淡々とした語り口がいいね。『銀河鉄道999は‥夢と希望と野心と若さを乗せていく』って野心と若さっていうのが最高。野心と若さを乗せたらそれはもう行き着く先に闘いしかないよ。
鉄郎の声は野沢雅子さん、鬼太郎と悟空の声にしか聞こえないが。随分たくさんやってるなあ。メーテルは池田昌子さん。同じマサコさん同士なのね。オードリー・ヘプバーンの声。今は字幕しか観ないけど昔は日曜洋画劇場とか吹替えだったから、よく覚えている声だ。お2人とも80代だけどご健在で何より。
正直、絵はあまり好きでなく、メーテルと鉄郎の顔も体も違い過ぎて、当時はなんだこりゃ、と思った。少女漫画の主役は目がぱっちりで可愛い顔だったから、鉄郎の顔はもう、目は点で全然イケメンでなかったし。里中満智子の漫画の中に出て来る親が決めたお見合い相手で、金持ちで不細工な嫌な男に近かったから。でもテレビ版とはちょっと顔が違う、と思ったのは映画は歳がもう少し上の設定で、その分ややイケメン度が上がったらしい。
氷の中に死体が沢山並んでるシーン、空高く走っていく999が視界から消えていくシーン、好きなシーンもたくさんあるし、とにかく懐かしく観れた。
ラストの展開はサスペンス映画もビックリのなかなかの衝撃。上手いなあ。
城さんが『さらば、銀河鉄道999、さらば、少年の日』って抑揚のない喋り方で締めて、切ない、そして渋過ぎる。
素晴らしいのは音楽、ラストにゴダイゴの主題歌が音量上げて歌って、それでもうやり切った、という感じね。
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