えいがドゥロヴァウ

フィッシャー・キングのえいがドゥロヴァウのレビュー・感想・評価

フィッシャー・キング(1991年製作の映画)
4.5
テリー・ギリアムは好きな監督で
この作品が一番好きかも
いや、『バロン』かな?
『バンデットQ』かも?
熟考のうえ星取りの調整が必要ですな…

舞台が現実世界のニューヨークという時点で監督としては異色作と呼べるけれど
彼の持ち味であるファンタジー性はパリーの幻想世界という形で健在
火を吐くドラゴンに挑む騎士パリー
ジャックという盟友を得て
いざ、聖杯を目指してお金持ちの家に不法侵入だ!

ロビン・ウィリアムズも大好きで
何が大好きかって
コメディーアクターとしての芸達者ぶりもさることながら
とても含蓄のある悲哀の演技も素晴らしくて
その二極性が人間味に溢れているから
(結果、そういった役どころがすこぶる多い俳優さんでありますです)
彼が演じるパリーは頭のネジが飛んじゃっているホームレスなのだけれど
そうなった原因はと言えば
ジェフ・ブリッジス演じるラジオDJのジャックが番組で不謹慎な発言をしたために
熱狂的なリスナーが凶行に及び
たまたま居合わせたパリーの奥さんの命を奪ったから
そんなパリーとジャックが出会い
ジャックは良心の呵責と贖罪の意識でパリーを助けようとする
そしてその関係性が次第に唯一無二な友情へと発展していく、というお話

狂ったパリーはジャックの罪悪感なんか露知らず
自分の面倒を見てくれるだなんて何て良い人だと感謝感謝
でもふとしたときに正気を匂わせる瞬間があって
ドキッとさせられる
いやぁ、この関係性がまた良いんです
良いですよ!

何というか、とても優しい映画
全裸になって公園に寝そべりながら
星空を眺めたくなる映画