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キング・コングのはのレビュー・感想・評価

キング・コング(2005年製作の映画)
4.0
あらすじ
大きいゴリラ。

感想
コングという言葉は、コモドドラゴンのコモドと、ゴリラの生息地コンゴを混ぜて作った言葉なんだって。

前にも観たことあるんだけど、今回なんかラストで泣けてしまった。
コング的にわけのわからない状況に投げ出されながら、髑髏島の王として、退かずに戦う姿に切なさとカッコよさを感じてしまった。
恐竜相手に戦う強い姿を十分に見せといたのも、ラストの戦いの切なさを際立たせてたのかも。
コングとしては、戦いの場に連れて行くわけにはいかない、あまりにか弱い存在である人間の女性が、実は人間相手にはこれ以上ない盾になるという事実。
それを知って離れないようにしようとするアンと、守るために遠ざけようとするコングの構図の切なさ。

時間ながいけど、その分盛りだくさんの内容でよかったです。
島の人たち怖すぎて笑う。
なんであんなに怖い見た目になっちゃったんだ。
島の人たちをあんな姿にしたのかコングの存在によるストレスなんだとすると、この映画のちょいヒーロー的なコング像が崩れてしまいそうで笑っちゃう。

直接地面に叩きつけられなければ、どんだけGをかけられても無傷、って考え方も笑える。
あんだけぶんぶんされたらぎっくり腰や頸椎捻挫どころじゃ済まないだろう。
範馬勇一郎の必殺技「ドレス」くらいにはダメージあるよね絶対。
この映画の登場人物って、サバイバルなのにみんな身体に汚れがつかないのはなんでなんだろう?
ジャック・ブラックが少し薄汚れるくらいで、ナオミ・ワッツに至っては、汚れがつくそばからガンガン落ちていく感じ。

ジャック・ブラックの役の人も、今見てみるとカッコ良かったです。
あれだけ自分のやりたいことに全てをかけられる人生ってすごいと思う。
昔観たときは、私欲に塗れた狂言回しキャラとしか見てなかったんだけど。

以下ネタバレ

キングコングの筋書き知らない人は居ないと思うんだけど念のため。

最後の目から生気が抜ける瞬間のシーンもすごく良かった。
死んだ瞬間がハッキリ分かって感心。
原作も全部のリメイクも観てるけど、初めてラストが切ない映画だったんだと気づいた。
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