長い映画が苦手な方なので、本作の上映時間を見て、若干ひるみました。
だって、188分ですよ😲。
オリジナルの1933年版は100分ですから、ほぼ倍。
なんでこんなに長くなっちゃったんでしょう❔
そのヒントは、劇中で若き船員ジミーが読みふけっていた書籍📕にあるのかもしれません。
ジョゼフ・コンラッド作『闇の奥』。
あのフランシス・フォード・コッポラの『地獄の黙示録』の原作と言われている小説📕です。
本作の監督ピーター・ジャクソンは’33年版へのリスペクトに加えて、自分なりの『闇の奥』、もしくは『地獄の黙示録』を作ってやろうという野望をも抱いていたのではないでしょうか。
『地獄~』にはいろんなヴァージョンがありますが、”ファイナル・カット”は182分。本作とほぼ同じです。
長さだけでなく内容の方も、”ジャングルの奥に怪物を探しに行く”というプロットは、『闇~』も『地獄~』も本作にも共通しています。
ただひとつ、本作が他の2作と違うのは、実際に怪物を都会に連れ帰ってしまうところ。
その結果、惨劇というか、エンパイア・ステート・ビルを舞台にした大活劇がくり広げられます。
観終わって、
”やはり野に置けレンゲ草”
ということわざを思い出してしまいました。
本作の場合もちろん、コング🦍がレンゲ草に当たります。
『地獄~』のカーツ大佐の場合は、連れ帰った方が良かったのか、悩ましいところですね。
本国に戻っても精神病院に収容されるだけでしょうから、やはり”野に置いた”ままで良かったんでしょうけど…。