竹内結子さんの魅力に尽きる作品。
カッコいい自転車に乗ってやって来て、風のように去っていってしまったヨーコさんと10歳の少女とのひと夏の思い出。
かおる(松本花奈)の20年前の回想から始まる物語。
ある日、家を出て行った母の代わりにやってきたのは、美人でカッコいい父の愛人のヨーコさん(竹内結子)だった。
愛人なんてコトバは似合わないぐらい男前のヨーコさん。
麦チョコの袋を口で破ったり、タバコをスパスパ吸ったり、ケンカで頭突きをしたり、いきなり海に連れていったり。ふと見せる涙に本音がチラリ。
母でもない友達でもない不思議な関係。
こんな大人と出会えたら、子どもは殻を破ることができて幸せだ。
パックマン、山口百恵、RCサクセションなど、ノスタルジックな昭和の雰囲気。
ヨーコが口ずさむ♪いい事ばかりはありゃしない♪がよいな〜
一瞬の出演なのにありえないインパクトを放つ樹木希林さんの存在感。
清志郎も樹木希林さんも竹内結子さんも、もういないんだな。
竹内結子さんが輝いていて。
特別なことは起きないけど、爽やかな風のような作品でした。