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ボーン・レガシーのろいろいのレビュー・感想・評価

ボーン・レガシー(2012年製作の映画)
2.5
💠favorite line💠
"I was kind of hoping we were lost."

🎞️story&information🎞️
CIAの極秘計画「トレッドストーン作戦」によって生み出されたジェイソン・ボーン。
彼が起こした一連の事件は、同計画によって生み出されていたもう1人のスパイ、アーロン・クロスを巨大な陰謀に巻き込んでいく――。


監督はトニー・ギルロイ。

元々は『ボーン・アルティメイタム』の脚本に参加したジョージ・ノルフィが、ロバート・ラドラムの小説に関連にした第4の映画の脚本を書く予定だったらしい。
ジェイソン・ボーン役のマット・デイモン、ジュリア・スタイルズとジョアン・アレンも参加を依頼されていたが、監督のポール・グリーングラスの降板が決まり、マット・デイモンも「彼無しで映画を撮ることはありえない」と述べ、彼は出演しない方向になったという。
その後、トニー・ギルロイが本作の脚本、監督を担当することとなった。

本作品はこれまでのシリーズのスピンオフのような形となり、ボーンを作ったトレッドストーン作戦と類似の作戦によって生み出されたアーロン・クロスの物語として描かれる。

尚、エリック・ヴァン・ラストベーダーが執筆した2004年の小説『ボーン・レガシー』と本作は別物なので注意。

🎞️review🎞️✐✐✐✐✐✐
『ボーン』シリーズ4作目のスピンオフ作品。

ストーリーは
トレッドストーン計画がボーンによって世間にバレたことを機にCIAは他の計画を全て消すことに。計画の1つであるアウトカム計画に携わった主人公アーロンの逃亡劇を描いたもの。
ストーリーは前作『ボーン・アルティメイタム』とほぼ同時進行で進んでいくことが特徴。

とにかく演出・ストーリーに深みがなくて締まりがない。

逃亡劇なので終始追っかけっこなのは許容範囲だけど、
なんの捻りもなく単純なストーリー、薄い設定にほぼアクションが無いのは致命的🙅‍♂️
その割に必要がないほど専門用語が多かったりと、緊張感も無いのに視聴していて疲れた💦

まず、序盤退屈な極寒山地のシーン。
脚本の悪さが前面に出ている。

そしてラークスの『No3』と呼ばれている全く魅力のない暗殺者。
この暗殺者の設定がガバガバすぎて、前作までの『ボーン』シリーズの良さを全て壊してしまっている💦
そもそもこの暗殺者はボーンや本作主人公アーロンと同じく作られた人間兵器という設定らしい。
しかし、作中で『No3』がでてくるまで計画の人間兵器はボーンとアーロン以外は全て始末したということになっていた。
おまけに『No3』は"他の計画でつくられた人間兵器とは違う最強の人間兵器"らしい。
もはや『ボーン』シリーズを馬鹿にしていると捉われても仕方がない程の設定の粗さ。

何より"これで終わり?"という主人公アーロンがただ盗人しただけの呆気ない締めに悪意味で驚愕した。

ここまで酷評しているけど
配役は全く悪くなく、むしろ頑張っていた。

アーロン・クロス役を演じたのはジェレミー・レナー。
感情豊かな特殊工作員を見事に演じていた。

そして、マルタ・シェアリング博士を演じたレイチェル・ワイズ。
前作までの『ボーン』シリーズとは違い、華がある。

他にもエドワード・ノートン、スコット・グレンや有名な方々が名を連ねるが、
正直全く活かせてなかった。

シリーズを熟知していないとわからないようにできており、
シリーズを知らない人には絶対におススメできない。
シリーズを熟知していても深みがないのでおススメできない。
という誰にもおススメできない作品だった。

ちなみに、マルタ・シェアリング博士を演じたレイチェル・ワイズは終盤手前まで
情緒不安定な女性を演じているので苦手な方は苦手かもしれない。

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story:映画.com参考
information:Wiki参考
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