借りぐらしのコブレッティ

悪魔の手毬唄の借りぐらしのコブレッティのレビュー・感想・評価

悪魔の手毬唄(1977年製作の映画)
3.6
ニコニコしている動画の春日太一の金曜映画劇場に本作のネタバレ無し解説があります。

あの「犬神家の一族」石坂浩二の金田一耕助シリーズの続編。「犬神家の一族」の抜群の知名度にはかないませんが、こちらの方が完成度は高いと時代劇評論家春日太一も自書の中で語っていました。

岸恵子がお綺麗で、若山富三郎演じる磯川警部が密かに惚れているのもわかる。歳とっても人を好きになる感情がなくなる訳ではありませんのでキュンキュンきますね。ラブストーリーとして本作みると岸恵子が磯川警部の気持ちを知りながら全く気が無いっていうのがビンビン伝わっておっさんの私としてはなんとも切なくなりますね。相手の気が無くてもついついお世話を焼いてしまう男の切なさ…たまらんですわ。
金田一耕助のあの和装もなんだかドラキュラ伯爵っぽくて本作の不気味な雰囲気にマッチしてますね。犯人の動機を毎回みる度に忘れてしまう。ラストもほんと切ない。