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SWEET SIXTEENのmegのレビュー・感想・評価

SWEET SIXTEEN(2002年製作の映画)
4.5
BITTER BITTER BITTER BITTER…
SWEET SIXTEEN

甘くも優しくもない
ヒリヒリと痛む、青春。


もうすぐ16歳を迎えるリアム
父親は、いない
母親は、恋人であるドラッグの売人の罪をかばい服役中
学校には行かず、似たような境遇の親友ピンボールと、タバコを売り捌くなどで小銭を稼ぎ暮らす毎日

夢は、母と、シングルマザーの姉とその子供とともに静かに暮らすこと

都心から離れた湖畔に理想的な家を見つけたリアムは、その家を手に入れるため、母のために、ごく自然にマフィアの世界へと足を踏み入れる



リアムを取り巻く環境には、
貧困、暴力、ドラッグしかなくて、正しい道へと手を引いてくれる大人たちの存在もなかった。

普通の16歳が、
普通に学校に通って勉強をして、
普通に家で家族と過ごして、
という、
“普通”なんてどこにもない。

ただ、淡々と、
流れに身をまかせるだけ。
選択肢は、無い。


時折見せる
少年らしいあどけない仕草や笑顔が
ただ悲しかった。

星空が好きで、
親友が好きで、
母親が好きで、

なのに。


16歳の誕生日。
『バッテリーが切れそうだ』
と言って、海辺に佇むラストシーン。


どうか、強く生きていってほしいと願わずにはいられなかった。
ヒリヒリと疼く傷は、
いつかは癒えるから。



ラストシーンの感じも含め、
抜け出せない負の連鎖という点が
池脇千鶴さん主演の
『そこのみにて光輝く』と共通しているなぁ、と思いました。

そして、
こういう、心がヒリヒリする映画がやっぱり好きだなぁ、と思いました。
自分自身が、絶対的な“普通”の環境で育った訳じゃないからなのかな。

16歳の時には、あぁ、わたしの人生はこの先もきっとこういう風にして続いていくんだろうな、なんて諦めに近い感情を抱いていたっけ。

今は、どうだろう。



今週はひさびさの引きこもり週末なので、がんばってレビュー書きます。
1ヶ月ぶりくらいに映画が観られて本当に本当にうれしい。