ヨツ

SWEET SIXTEENのヨツのレビュー・感想・評価

SWEET SIXTEEN(2002年製作の映画)
3.7
めちゃくちゃしんどい。
直情型の不良だけど純粋で根はいい子、という人物が苦手なので、1時間半強ずっとしんどかった。そういう人物像が自分のためじゃなくてほかの誰かのために行動を起こして、しかもそれが報われないという結末を迎えること以上に見てて苦しいものない。

あと、これは私が両親からの愛情を一身に受けて恵まれた環境で育ったから言えるんだって頭ではわかっているんだけど、あんな母親に尽くそうとするリアムに共感ができない。血の繋がりよりも何をしてもらったかが重要だと思うから、私はいまの両親が仮にわたしと血が繋がってなくても2人が親だと思うし誰が私を産んだかなんて興味ないよな、と小学生の頃から考えていた記憶がある。(小学生当時、生みの親を探すドラマみたいなのみる機会がなぜか多かったのでそのことについて考えるキッカケになっていた)
リアムが小さい頃はいい母親だったのかもしれないけど、お姉ちゃんの様子をみるとそんなこと無さそうだし、母親としての責務を果たしてくれないばかりか悪影響まで及ぼしてくる女性にそこまで肩入れする理由とは…?それほどまでに母親という肩書きは、そして血の繋がりというのは人を突き動かすのか…。こわい。

労働階級の少年たちはみな結構悲惨な環境に置かれているらしいというのは伝わってきたけど、ファッションがすごく可愛いなと思ってしまった。細身の少年が、無造作にああいうビッグサイズの服を着てるのかっこいいと思ってしまう。
ヨツ

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