SWEET SIXTEENの作品情報・感想・評価

「SWEET SIXTEEN」に投稿された感想・評価

tammy

tammyの感想・評価

5.0

このレビューはネタバレを含みます

何度観ただろう
何度考えたんだろう

糞な母親とその恋人
糞なじーさん
糞な生活

母と暮らすことを夢見る少年
現実は厳しい

16歳を迎えた朝に全てが一変してしまう
リアム愛しいほど哀しい

コレが私が求める映画の中の映画❗
どんなに泣ける!感動する映画を紹介されてもコレにかなう作品にあったことはない
薄っぺらいお涙頂戴な作品にはうんざり

【トリビア】
人殺しを依頼されトイレに向かうシーン
度胸を試されたと知りビックリ&安堵するシーンがあるけど、リアム役の子には刺すように監督からの指示があり試されてたのなんて知らなかったのだと。
コレぞケン・ローチ監督の真骨頂❗

台本をあえて役者に前もって渡さず、撮影当日に書くのは茶飯事、役者一人一人を騙して台本を変えたりするのは当たり前
役者の能力以上を引き出し、作品に演技ではなく自然でリアルな光景を映し出す監督なのよ

こんな監督他に居ないよ
ケン・ローチ監督に出逢えてホンマに良かった❗

3年前に撮影現場と思われるスコットランドのグリーノックまで頑張って電車で行ったけどよく分からんかったなー
でも同じ空気が感じただけで満足

オマケ
オムニバス映画「明日へのチケット」にリアム役の子とピンボール役の子が出てるよ
「みんなは勇気があると言ったけど、あれは勇気じゃない。自分を捨てただけよ」

初ケン・ローチ監督作品。
今まで出会ってきた映画の中でここまで共感できたのは初めてかもしれない。
貧乏な時期があって母親に献身に育てられた身だから決して主人公と境遇が似てるわけではないけど母を想う気持ちが強過ぎるという点ではすごく自分と重なって感情移入してしまった。

家族の幸せを願いつつ直面する厳しい現実に辟易することなく行動するリアムの姿にキャッチコピー通り心がヒリヒリした。

どうやらローチ監督は素人俳優に必要な分の脚本だけを渡して繰り返し同じシーンを撮りまくったそう。
その生々しく丁寧な映像の撮り方には心揺さぶられた。何より前半の何気なく見てたシーンが後半にも繋がってきてデジャブを感じさせる展開になっていたのは控えめだけど粋だなと思った。
そして秀逸なラストシーンは必見。

これは全てのティーンに見てもらいたい。
ois

oisの感想・評価

4.1
やはりケン・ローチ
どれだけセーブ&ロードを繰り返してもハッピーエンドは迎えられなそう
ポリスヘルメットしっかり部屋に飾ってあるのは笑える
Y

Yの感想・評価

4.0
若者がのし上がるためにはヤクを売るしかなかった時代。
切ないリアルな物語。
当時井筒がcmしていて梅田に見に行ったが青春雰囲気映画で残念だった
これはよかった
ぱんだ

ぱんだの感想・評価

3.8
sweet 17って女の子の成人式のことらしいんですけど、このタイトルは「甘ったれたクソガキ」みたいな意味なのですかね。

スタイリッシュじゃないトレインスポッティングといいますか…スコットランドのやさぐれ感をすごく感じられます。

恋愛体質でダメな母親(犯罪者)
母親の恋人(犯罪者)
ダメな祖父(犯罪者)
この環境から脱出したい姉(シングルマザー)
友達(薬中)

主人公はバカだし教養はないんですけど、頭の回転の速さでマフィアの目に止まって、母愛しの思いで金稼ぎにどんどん悪の道を進んでいくわけですが…

お姉ちゃんだけでも幸せになってほしいと感じる。
母親はちゃんとした生活なんか望んでないんすよね。
ダメダメに行きたい人っているから、ちゃんとすると心が耐えられない人ってね。

主人公が甘ったれたクソガキなことが描かれる120分。
でも彼はまだ16歳なんだから甘ったれててもいいんだよね。
母親は彼を早めに手放してた方が良かったと思う。
麻薬で更生施設に入所している母と二人で暮らせる家を手に入れる為に、危険を冒してヤクの売人になるまだ若干15歳の主人公リアムの生き様を描いた作品。

ケン・ローチ素晴らしいです。

主人公がいくら母を想って頑張っても、どう足掻いても報われない現実がそこにはある、というような家庭がこの世にはたくさん存在するのだろうと改めて思い知らされました。

自分(主人公)は母を想い、麻薬から足を洗わせようとするのに、その一方で売人として赤ちゃんを抱えた客には平気で麻薬を売るところに、より深い闇を感じました。

社会問題をテーマにしながら、主人公達のファッションや映像は抜群にカッコ良い。
VHSで見た記憶w
村

村の感想・評価

3.7
常に良心の呵責に苛まれながら、それでもお金のためならどんな事も厭わない彼の努力が一瞬にして砕け散るラストを見て、未だ胸にぽっかり穴が空いた心地が抜けない。
主人公がどれだけ母に愛情を注ごうとも、主人公の姉貴がどんなに主人公を思って母親を諦めさせようとも、その想いが一方通行であったなら、どんなに強く想っても相手には理解してもらうことが出来ない。そんな現実を本作は突き付けてくれたように思う。
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