SWEET SIXTEENの作品情報・感想・評価

「SWEET SIXTEEN」に投稿された感想・評価

踊る猫

踊る猫の感想・評価

4.8
強烈な映画を観た、と圧倒された。二度目の鑑賞になるが、肝腎な場面をすっかり忘れた上で臨んだのでこの映画を舐めて掛かっていたことを恥じた(初見では 4.5 点をつけただろう)。だが、何処から語れば良いのだろう。貧困の連鎖、どん底まで落ちた人々。そこから抜け出そうとする姉と、そこに留まって裏社会にどんどんハマって行く主人公。ベタと言えばベタだが、ブレイディみかこ氏の著作を読んで彼の国のそうした社会事情を知っていたからかより生々しく感じられた。詳しく書くとネタを割ることになるが、最初に星空を見上げる場面を持って来たのが素晴らしいと思った。むろん、意図的なものだろう。どん底の地平から空を見上げる主人公の姿は、明るい未来を夢見る少年の環境をはっきり表しているなと(そういう場面を忘れていたのだ!)。ラスト・シーンは切ない。これこそネタを割るが、彼は結局何処にも行けなくなってしまったのだ。それを彼自身の意図的な選択と見做すか、それとも社会状況に責任を押しつけるか。極めて難しく重い問いにぶち当たってしまった。
後で書こうと思う
kaz

kazの感想・評価

4.0
『わたしは、ダニエル・ブレイク』を観て以来、今更ですが気になるケン・ローチ監督。その作品の中でも傑作の呼び声高い今作をチョイス。

学校にも通わず、劣悪な環境で生活する15歳の少年リアム。母親は恋人の罪を被り刑務所に入り、その恋人はクズ野郎、おまけに血の繋がった祖父もクズ野郎という環境でのドン底生活。

リアムが16歳の誕生日までに、そのドン底生活を抜け出し、家を買って出所した母親と2人で生活をするという夢を追う、社会派映画であり、ヒリヒリとした青春映画のようにも感じました。

しかし、この環境から抜け出すには悪に手を染めるしかないという現実…相変わらずケン・ローチ監督が描く人達は報われない…
逆にこの現実を描くことで、より多くの人に現実を知ってもらうという事が重要なのでしょう。

クズ野郎ばかりの中、唯一の良心である姉を信じきれないリアム…母性を求め続けた彼の大人への成長物語という側面もありました。ただ、その代償はあまりにも大き過ぎた。

そのタイトルとは裏腹に、後味は非常にビターでした…
ヒリヒリ…ヒリヒリ…

ただ彼は母親と幸せに暮らしたくてもがいてるだけなのになんでこんなに救われないのか

トレインスポッティングといいSWEET SIXTEENといいほんとスコットランドって…
イギリスのリアルな不良ティーンネイジャーという意味では傑作の「ディスイズイングランド」に似ているが、、
んー、なんだろ?
2時間近くある割には、笑いや緩急?起伏がないというか、盛り上がったり下がったりがないのと、組の話とか親友の話とか以外と語られる事もなく終わるエンディングの呆気なさにうなだれてしまいました。。
んー。
例えば側面的に主人公がバンドと絡んでるとか、ディスイズイングランドみたいにモッズを主題にしてたり、フーリガンとかでサッカーと絡んでたりしたら確実に面白かった筈なんだけど、、、

だからなに?つー。
期待ハズレでした。
ミミ

ミミの感想・評価

3.9
ああ、悲しくて悲しくて。
スコットランドとは、そんなに生きづらい所なんだろうか。
普通に好きな人と生活を営む事さえ難しい若者たち。
ただただ傍観するのが心ヒリヒリさせる。
じえり

じえりの感想・評価

2.8
クズママを好きすぎでしょ〜
ヤク中の恋人のせいで刑務所送りにされた母と一緒に暮らすため、タバコ売りの小銭稼ぎから厳しい薬の密売を始める15歳の少年2人。

母と仲違いのお姉さんは危ない事をしないで、と弟を心配するも、
海辺の家を買うために危険な道に走る弟リアムと親友のピンボール。

街一番の密売人に目をつけられても勇気と知恵を振り絞ってその仲間入りをするも、リアムだけを抜きとられて嫉妬からリアムの新居を燃やしてしまうピンボール。

仕事に精を出して新しい家を手に入れ、出所した母とお姉さんを招いたのに、また恋人の元へ戻ってしまう母親。

結局大好きだった人達は自分から離れていってしまった、孤独を感じるリアム。

と、まぁストーリー的にはめちゃ好きな感じだったのですが、なんだかトレインスポッティングの二番煎じでは?という思いが拭いきれない作品。
退廃感のような物を推してる作品なのもわかるけど、それでもなんかぬるっとシーンが進んでってあれれ…みたいな感じでした。
音楽の使い方もなんかその時売り出し中の曲使う感じとか似てたし、舞台も道路標識にエディンバラって書いてあったし、
まぁ、トレインスポッティングが好きでオマージュしたって事で。笑
でも希望を掴んだはずが、結局は絶望だったみたいなマジで悲しいのが好きな人は観て損はないのでは。
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