旅するランナー

キートンの大列車追跡/キートン将軍/キートンの大列車強盗の旅するランナーのレビュー・感想・評価

4.2
【キネピアノ~バスター·キートンの浪漫~】

アクション、スペクタクル、ドタバタコメディ、おバカコント、ラブロマンス...
映画を楽しむ全ての要素がここにある。
飄々とした表情で、縦横無尽に動き回るバスター・キートンに魅了されます。
ヒロインが雑な扱いを受けるとこなんかも笑えます。

サイレント映画史上最もお金のかかったシーンと言われる、橋から落ちる機関車の大迫力には、BTFT3やブレットトレインも敵わない。
その後の将軍の呆然とした表情もいいんだよなぁ。

7夜連続で、鳥飼りょう氏によるピアノ伴奏で、キートン作品を鑑賞するイベント。
この作品が南北戦争を背景にしてるんで、南軍・北軍の行進曲を取り入れて奏でられるピアノ演奏に浪漫を感じます。
上映前に教えて頂いた、この作品を分かりやすく見るためのヒントとして、軍服の色が、南軍:グレー、北軍:紺とのこと。
ただし、モノクロなんで、薄めであれば南軍、濃いめであれば北軍になります。
確かにこの知識は、映画の理解に役立ちました。