ゴダールからのアンナカリーナ繋がりで、同じくヌーヴェルヴァーグの重要監督の作品なので見てみた。
ディドロの小説を原作にしているようで、1757年のパリが舞台。とある貴族の末娘のシュザンヌは、家庭の…
家族に捨てられ、半ば強制的に修道院へ入れられてしまった主人公シュザンヌ。
そこでは顔しか見えない修道服によって個性を奪われ、神の名のもとに人々は画一化される。
過酷な環境の中、心から神を愛し、ひたむ…
前半と後半で修道院が変わります。
主人公のシュザンヌ(アンナ・カリーナ)は、前半はパワハラ、後半はセクハラの被害に遭います。
どちらのケースも加害者はそれぞれの修道院長です。嫌われても困る(前半)し…
風の音や虫の声などの環境音のサンウンドトラック。修道院の廊下、聖堂、中庭、何度か入れ替わる部屋など、修道院内の話でありながらコロコロ変わる画面が楽しい。照明の明暗も細かく繰り返される工夫もあった。終…
>>続きを読むこのレビューはネタバレを含みます
三姉妹の末娘が自分の意思に反して修道院にいれられる。姉たちとは父親が違い、それを知る母から忌み嫌われ、枠に収まりきらない性格から一つ目の修道院では院長から恐れられ虐待を受ける。二つ目の院では、院長に…
>>続きを読む「愛憎の修道院」
アンナカリーナが修道院の陰湿な愛憎の中で振り回される物語
口減しの側面が強かった当時の修道院では、入る前から不信感しかなく、入ってからはイジメや権力を振りかざしていた。指導的立…
シュザンヌがなんでこんな目に遭うのかがよくわからないけど、宗教の強固なシステムに盲従してる人々からすると許せないんだろう
最後のメッセージが映画での修道院やシュザンヌの描かれ方と真逆な感じがするの…