くわまん

サクリファイスのくわまんのレビュー・感想・評価

サクリファイス(1986年製作の映画)
3.0
70億人が自己犠牲払えば世界平和?うーんどうかなぁ。しかしかったるいなぁ…笑

みどころ:
高尚な世界平和のすすめ
幻想的で美しい構図
説教臭くてかったるい

あらすじ:
稀代の名優だったアレクサンデルは、突如銀幕から姿を消し、批評家をしながら北欧の孤島で、幼い息子とともに半ば隠居生活を送っていた。
今日は彼の誕生日。うまくいってない妻と娘や、風変わりな友人や主治医が集い、自宅でパーティーをしてくれていた。そのさなか、突如耳をつんざく轟音が鳴り響く。暫くして、ラジオが核戦争の勃発を告げた。
その時、あらゆる欲が満たさなかった彼の心の隙間を、何かが埋めた。そうしてアレクサンデルは、これまで一度も信じなかった神に、何の疑いも無く祈った。「我が身を捧げますから、どうか愛する人達を救ってください」と…。

濃厚で飲み込みにくい暗喩と執拗な抜き身の問いかけを大量に詰め込み、美しい音楽と美しい画で縁取った、現代アートのような映画。

確かに、信仰を否定していた“勝ち組”が私財を捨てて殉教するくだりは素敵なんですけどねぇ。今の世の中「自己犠牲が必要不可欠です。」なんて言われて入信する人少ないと思うんですよねぇ。この筋じゃ信仰は等価交換だと捉えられかねないんじゃないかなぁ。

まぁ世界平和に限らず社会派映画って“わかりやすい”か“よくわからんけど面白かった”じゃなきゃ影響力無いと思うんですよねぇ。相手は分け隔て無く全人類なんであって、一部のインテリじゃないんですから。選良主義なのか無意識なのか、こちらと目線の高さが違うんじゃないかなぁ。“よくわからんし眠い”映画でした。