バーニーロス

サクリファイスのバーニーロスのレビュー・感想・評価

サクリファイス(1986年製作の映画)
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芸術家は孤独な存在だとは思いますが己が秘めた胸の内を作品として表現し世に送り出すからには批判されても当然でしょう、しかしながら個々の感性や想いを他人が理解できるはずもなく見当違いの眼差しと評論が待ち受ける。ニーチェの言葉【神は死んだ】を引用してる辺りから本作は世論の顔色を伺いながら動向を変える卑しき捕食者に対してのアンチテーゼ的なメッセージが発信されてると想像したけれども鑑賞後には私の想像が間違ってた事に気付かされた。視覚から知覚へと伝搬し右脳を揺さぶってくるタルコフスキー監督に理解してもらえない「もどかしさ」などという感情は存在しない達観しているのだから。誰も到達できなかった人外の領域に足を踏み入れた彼は神の元へと昇華していったのでしょう。
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