カイル

地獄の黙示録・特別完全版のカイルのレビュー・感想・評価

地獄の黙示録・特別完全版(2001年製作の映画)
3.8
ベトナム戦争後期、ウィラード大尉に極秘任務が与えられた。それは、暴走して制御不能になったカーツ大佐の抹殺。優秀な経歴を持つエリート軍人だったカーツ大佐がなぜ壊れていったのか?このカーツ大佐はジョセフ・コンラッドの小説「闇の奥」のクルツがモデルになっています。
4人の兵士と共に哨戒艇に乗り込みヌン川を遡航していく先々で様々な狂気を目にするウィラード大尉たち。2人の兵士を失いながらもようやく行き着いた先はカーツ大佐が築いた王国。
全身白い泥パックしたような原住民たちを見た瞬間死の気配が漂ってくる。案の定、生首がごろごろしてる、死体はぶら下がっているわでそこはもう完全に地獄。
カーツ大佐だけでなく途中出てくるキルゴアも負けずに狂っているしウィラードも最初からすでにおかしくなりかけていたし、最終的に4人の兵士の中で唯一生き残ったランスもまともではなかった。理性の限界に達したときは死ぬかイカレて生き残るか・・・
当初コッポラ監督の予定では、ラストはマーティン・シーンとマーロン・ブランドが一緒に責めてくる北ベトナム軍と戦うはずだったのが諸事情により変更になったと映画評論家の町山さんが解説で言っていました。ついでに淀川さんの解説も久々に見たのですがやっぱり良いですね。
この映画と町山さんの解説とエルトポを続けざまに観たのでさすがにヘトヘト(+_+)体力のいる映画でした。
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